about You 「あなたについて」一緒に考えます

成長と挑戦を可視化して、自己実現を市場化するメディアづくりに挑みます

マッチングとコーディネートの違い

少し時が空いてしまいました。
特に、3月下旬は風邪が思ったより長引いたことにより、
例の感染症の疑いを持ちつつ、日々を過ごしていたからです。
朝は平熱なのに、日中高熱になり、
外出の途中で思わずカラオケボックスで数時間寝ころんだ日もありました。

幸い、思わず駆け込んで行った検査も陰性だったので、
風邪が長引いただけということで、最悪は避けられています。

 

執筆を再開したので、一部を投下してみます。
今回は、「マッチング」と「コーディネート」についての違いをしたためました。

私たちは、特定の情報を入手するときに「マッチングシステム」を利用します。

異性探し、就転職情報、何らかの物件を掘り当てたいといった
特定の目的があるときに、情報群を条件をもって特定したいときには
威力を発揮しますが、私たちが新しいシナリオを編み出したいときには
「そこには何も無い」というのがマッチングシステムだと見立てています。

単に異性探し、就転職情報、何らかの物件を掘り当てたいときに
用意されているサイトであれば、あきらめもつきますが、
GAFA他、プラットフォームはデータマッチングの集合体なので、
機能として個人からの発信が出来るから、
GAFAが「コーディネートしてくれる」と誤解をしてしまうと
何もないことに気づくのに時間がかかります。

ここまでは、無理くり短くしたためましたが、
ここから書籍用にしたためたモノを引っ張り出しますので
気のすむところまでご覧ください。

特に今回は病み上がり後なので、様子見兼ねた投稿です。
皆さまもお体に十分配慮くださいませ・・・


【マッチングシステム⇒コーディネート】

1.バリエーション豊かなマッチングシステム

2012年3月頃、九段下のスターバックスの2階から、
専修大学の卒業生が武道館から出ていくのが見えました。

たまたま隣に座った卒業生と思われる女性に
「今日、卒業式だったんですか」と語りかけました。

いきなり話しかけてしまったのでびっくりさせてしまったかもしれません。

彼女の次の約束まで何となく30分くらい話をしたのですが、
「コーヒーミーティングって知っています?
知らない人同士がお茶するっていうアプリがあるんですよ」
と彼女から教わりました。

 

無料で登録して、知らない人同士が約束してお茶をする。
恋愛目的ではなく、出会った人から何かを得るか分からなかったですが、
当時はアクティブな登録者も多く、時期的には20~30人程お会いしました。
今は、ニーズが何回か周ったことから、全体ミーティング数も減っています。

 一ユーザーとして、今も時折眺めていますが、
「アクティブではない」という印象を抱きます。

この印象は、あくまで一ユーザーに留まるものであり、
サイト運営者の収支や方針について、
ここで論評・分析することは趣旨に外れますが、
少なくても、「アクティブではない」という印象を変える
「コーディネート」はしていません。

その他にも、スマートフォンを活用して様々な情報のマッチングが行われています。
まさしく、「マッチング全盛期」です。

 

世にはどういったマッチングシステムがあるでしょうか。
 ・個人売買を促すもの
 ・異性の出会いを補助するもの
 ・仲人の延長線上にある結婚サービス
 ・就職・転職活動に利用されるエージェントサービス
 ・不動産・賃貸など物件の情報提供

個人間で行うものもあれば、企業組織が持っている情報を提供することで
ニーズを拾うことを試みるサービスは、ここでリストアップする以上に
バリエーションが豊かです。

ニーズとニーズを引き合わせる機能を用意し、
その中にあるデータベースを活用して展開されるプラットフォームは
多くのサービスのアクセスを容易にしています。

 

そして、単一目的に留まらないプラットフォームとして、
既に「GAFA」と言われる巨人が席巻し、
国内マーケットの開拓に挑むものも複数存在します。
私たちは、サービスを容易に利用できる代わりに、
無尽蔵に下りてくる彼らからの情報のシャワーの下で、
私たち自身がプラットフォームを構成する
ユーザーの一人として「ピース」となっています。

 

一人ひとりはマーケティングにおける
データのピースとして扱われることはあっても
今展開されているプラットフォームで行われているマッチング行為は
ピース同士を合わせるという行為に留まることから、
一人ひとりは「社会に届かない」という情勢にあるままです。

 

何故、プラットフォームを使っている私たちは社会に届かないのでしょうか。
その理由は、プラットフォーマーの行為はマッチングに留まり、
コーディネートによる創造に関心が無いからです。
ただし、どう関心を払うかというやり方は非常に難しいものがあり、
答えはそう簡単に見つかりません。

 

マッチングとコーディネートを同一にすることが出来ない以上、
コーディネートに特化したやり方を設計し建築することが案の一つです。

ここから、「コーディネート」についての一考を書き込みます。

 

2.マッチングとコーディネートの違い

辞書的な話から入りますが、
マッチングは「合わせること」「組み合わせること」を指し、
コーディネートは「調整すること」「調和すること」を指します。
コーディネートする人を「コーディネーター」と呼ぶことはありますが、
マッチングする人を、「マッチャ―」などと呼ぶ言葉は在りません。

 

どちらの言葉も「行為」ですが、
「コーディネーター」がマッチングを行うという日本語はあっても
「マッチャ―」がコーディネートを行うという逆の言い方はありません。

 

どちらの行為も最適に行われることが期待されますが、
マッチングにおいては、在るものと在るものとの組み合わせを考え、
モノが手元に無ければ「マッチングが出来ない」という結論になります。

コーディネートにおいては、必要なものが手元に無いとき、
適切に「調達」することも選択肢となります。

 

一人ひとりが犠牲者として押しとどめられている状況の打破を目指そうとするとき
私たち一人ひとりに何かが欠けていることで
「マッチングが出来ない」という結論を下ろすだけでは、
犠牲者は犠牲者のままです。

彼らに必要なものが手元に無いとき、それが何かを見つめ、
適切に「調達」を試みることがマッチングとコーディネートの違いです。

 

about Youは、「コーディネートのプラットフォーム」が出来ないかを見つめます。
ここでは、あなたが行う「コーディネート」においての
視点・ヒントのいくつかを書き込みます。

 

①その「在りか」を知る。

遠くにあるものを結びつけようとするとき、何と何がどこにあるかを
仕入れる必要があるかもしれません。
仕入れ」は、必要なときにするしかないですが、
自らの過去に起こった出来事や、そこから掴んだ学びを振り返ることも
仕入れ」です。

 

②頼んでみる。

「頼んでみる」という言いまわしていますが、
これは「普段はそうしないが、今回はそうしてみる」ことを含みます。
相手に寄るかもしれませんが、提供される言葉や働きかけには
あなたが得る気づきやキッカケがあるかもしれません。

 

③アレンジ出来ることを意識する。

あなたが試みようと思っていることを相手に伝えると、
彼や彼女が持っているテーマと結び付けてくれることがあります。
あなたが持っているそのプランはきっと彼ら用にアレンジできるはずです。

 

④自分の手を使って相関図を描く。

あなたがそれを考える時、模造紙とまでいかなくてもデッサン用紙や
方眼紙を用いて、全体を描いてみることをお奨めします。
全体を描いた後も、それがHPになる/するとしたらどうなるか
レイアウトを試みたり、色分けや、カードに分割するなどして
一つ一つの使いみちを想定しておくことも準備となり得ます。

 

⑤リ・デザインを試みる。

社会や業界に横たわる変わらない仕組みを見つめる時、
それは「既にデザインされている」ものとして捉えます。
しかし、部品の交換以上にかたちやデザインを変えたいと思ったとき
どういう形であるか、デザインになるかを描くことを通して
あなたのこれからの関りを見つけることが出来るのではないでしょうか。

 

⑥ブレイクダウンしてみる。

マンダラチャートは陳腐なレイアウトですが、一定程度役に立ちます。
ひとつのテーマに8つの切り口を書き込み、
その8つの切り口にも、それぞれ8つ書き込みをするのですが、
1枚に描く量としては、適切であり優先順位も付けられるかもしれません。
まず100個書いてみるというリストのアップの仕方もありますが、
これらのブレイクダウンを通して、あなたが必要に応じて取り出すことで
あなたの考えを人に伝えることの助けになるはずです。

 

⑦フレームの「外」にあるものを見出す。

コーディネートを試みる時、何を結びつけるか、どう調和するかを考えます。
内側にあるものを使うことは既に試みられているはずです。
選択肢や手元にあるカードは多いほうがあなたのイメージにより近づくとすれば
内側にあるもの以外に、あなたのアイデアやフレームの
「外」にあるものを見つめたいものです。

 

⑧テーマにある「可能性」を探る。

「可能性」この言葉だけで、一冊の書籍が出来上がるくらいの深さを持ちます。
あなたが、あるテーマについてコーディネートを試みる時、
今のシナリオを書き換えることを考えているのではないでしょうか。
今のシナリオを次のシナリオにするとき、
必ずしも魅力的に書き飾る必要はないですが、
可能性を探ることは、今在るものが次のシナリオでは
どう輝くのかを示すことではないでしょうか。

 

⑨人に話して「様子」を見る。

あなたが試みるコーディネートは、
右から左に積み木を動かす程度のものもあれば
土台を要するレベルのかもしれません。
あなたのコーディネートが困難に挑むものであればあるほど、
フレームやマーケットに潜むニーズに応えることが出来るか
自ら確かめることが必要になってきます。
あなたが確信を抱くまで「様子を見る」ことで、
あなたのコーディネートは肉付けされます。

様子見をする程度でしたら、あなたの勇気は傷つくことはありません。

 

⑩自分で言葉を積み上げる。

あなたは問題意識と目的意識を抱いて、コーディネートします。
その問題意識をどう掴み、目的意識をどう掲げるかは、
あなたが情報と事実をあなたがどう見つめたかによります。
積み上げられる言葉によって、あなたはあらゆる壁に対して
道を示すことが出来る可能性があります。
受け売りではない言葉を待っています。

 

いくつか掲げてみましたが、こう掲げてみると、
データマッチングは、私たちが何かを選択するときに
情報群から条件をもって絞り込み、最適解に近づき
容易に目の前に選択肢を用意してくれますが、
私たちが「コーディネート」を試みる時に、
新しいシナリオを共に創ることに役割はないことに
気が付かれるかと思います。(項目了)

私たちが抱くジレンマ 「効能」と「限界」

私たちが、サービスを受けるとき、そのサービスがもたらす効果を分かっています。

お店に行けば、商品があることを分かっています。

アイドルに会いに行けば、そこに笑顔があることを分かっています。

システムを使えば、効率化が出来ることを分かっています。

マッサージを受ければ、スッキリすることが分かっています。

 

仮に、その期待から外れたとしても、期待外れ感は一瞬のことであり、

代わりのものを探し、手に入れることが出来ます

 

しかし、あなたがサービスを提供する側に立ってみると

自分のお店は、品ぞろえが足りなくて、無い商品がある。

自分は笑顔をふるまえるけど、アイドルだから自分が本当に言いたいことは言えない。

自分の作ったシステムは、予算の関係上出来なかったこともある。

自分の手のひらはカラダのコリはほぐせるけど、ココロのコリまではほぐせない。

と、自分が出来ることと出来ないことに悩むことがしばしばあります。

 

ココだけ見てみると、単なる「不足」「不備」「不充分」といったレベルですが

これが、「仕組み」そのものの中に根付いたものであるほど、

その中に所属している従事者には出来ることがありません。

構造的なものであればあるほど、選択肢にさえないというシーンもあります。

そして、それは人が抱く挑戦や成長したい気持ちに反対にはたらき、

従事者のモチベーションやエンゲージメントを強力に削ぐこととなります。

 

このことを、「効能と限界」というワードを使い、ガイドしていきます。

 

パターンA 組織でのやり方が変わらないシーン

日本において、従事者の6%しか今の仕事に満足していなく、

残りの94%がエンゲージしていないというデータについて先ほどガイドをしました。

米ギャラップの会長は、マネジメントが上手く機能していないことに依ると指摘し、

マネジメントは改善も出来るという道筋も同時に提供しました。

 

しかし、「不足」「不備」「不充分」レベルであれば機能の改善で済みますが、

やり方が変わらないパターンもあります。例えば以下のようなシーンです。

 

「このやり方でこれまで上手く行っているのだから、

このやり方を変えることも出来ないし、必要性を感じない。」

と変化をおそれる頭の固いマネージャー氏が、

問題に直面している現場職員に言うときです。

 

 

ここでは、問題に直面している現場職員は、

単なる「不足」「不備」「不充分」を補うに留まらない危機感を抱いています。

「そのやり方は、今は機能しているかもしれないが…

より大きな機会を逃しているのではないか。

このままでは新しい状況に対処・適応することができなくなるかもしれない。」

 

マネージャー氏が「今のやり方を信じている」ということがポイントです。

それは自らが一から考え編み出したやり方ではなく、

誰かに教わったものであり、他の人も同じようにしていることであり、

その組織内における単なる「お作法」にしかすぎないものですが、

現場職員は、そのやり方ではケアできない領域があったとしても

今のやり方をするしかないので手を出すことは出来ません。

 

そして、「私の言う通りにしなさい」「なんで、あなたはその通りに出来ないの」

このように言うマネージャー氏は、多くの場面で見かけます。

 

そして、場面は違いますが、違うパターンを次に挙げます。

 

パターンB お互いに満足しているシーン

私は30代前半の時期に、カウンセリングを勉学していたことがありました。

当時は、共に勉学していた複数人もいたことから

丁度良い規模感覚でアットホームな雰囲気のもと学んでおりました。

カウンセリングスキルはセンスがあったかというと、あったかもしれないし

なかったかもしれないとも言えます。

当時かき集めた教本は今でも本棚の中にあります。

 

心理援助職の必要性と重要性は高く、専門家が求められる場面は

重大な災害、事件があった際のケアには欠かせなく、

組織マネジメントにおいても従事者のケアへの要請もあることから

依然として大きな市場ではないものの、

貢献意欲のある方には人気の学びであると思います。

 

勉学をもっと進めたかった想いはありますが、

今はカウンセリングそのものを学ぶことをやめております。

当時の状況や理由がありますが、本当に辞めた理由をこれからガイドします。

カウンセラーやコーチなどの心理援助職に居る方が発行しているブログでは

自分が発見した気づきを発信しているものをよく見かけます。

 

色々な表現がありますが、たとえばこのような感じでしょうか。

「今まで目をそらしていたけど、やっと見つかった」

「そこにある闇に、光は差し込む」

「あなたが変われば、周りも変わる」

「思わず涙が止まらなかった」

 

このこと自体は、彼や彼女が感じたココロの動きであり、

それを言語化して表現することについて、是非を問うものではありません。

むしろ、受け手が、話の聞き手や救いを求める時に、ドアが開いていて

その中に居る人がどんな人かを伝えることに何も遮るものは無いはずです。

 

そして、人を癒すことに一生懸命なカウンセラー・コーチは

「私はあなたの話を一生懸命に聴きます。あなたを癒したい」と思っています。

悩みの中に居るクライエントは、こうフィードバックします。

「あなたが私の話を聴いてくれたおかげで、私は癒されました」と。

 

援助者が抱える限界

カウンセリングそのものは、時の流れを要することから、

1回以上を要するかもしれませんが、この関係性は、一見何の問題もありません。

問題が無い理由は、提供する側も自分のやり方を信じ、

提供される側も、出会いからはじまるはたらきかけによって

それまで抱いていた心理的問題が解決したと思っていることからです。

 

しかし、私は「犠牲者が量産されている」情勢下にあって、

社会の中にある犠牲者を産みだしている仕組みそのものには、

心理援助職は手を出しようがないことを知っています。

 

心理援助職は、先ほど書いたような

「今まで目をそらしていたけど、やっと見つかった」

「そこにある闇に、光は差し込む」

「あなたが変われば、周りも変わる」

「思わず涙が止まらなかった」

といった感情等の内面に対するフォーカススキルを磨きますが、

クライエントが直面し、犠牲となっている様々な領域に横たわる

「変わらないやり方」を変革することには一切手を出せないからです。

 

カウンセリングは、社会を変えることは出来ない。

カウンセラーは、社会を変える教育を通過しない。

この2つが、私が心理学を学ぶことを辞めている理由です。

 

あらゆる領域に横たわる効能と限界

about Youでは、主宰の私が過去学んだカウンセリングを例に書きましたが、

あなたが所属している業界や社会においても、

いたるところに「効能」と「限界」があることを念頭に置きます。

 

効能とは、与える側が受け手側に提供する「作用」または「影響」のこと。

限界とは、効能を信じている限り、「永遠に着手・解決できない領域」のこと。

 

一般に、効能というときは「薬の効能」というように、

物の効き目のこと、それも良い方面での効き目を指します。

限界という言葉も、物事が及ぶ一番端のことを指したり、

スポーツなどでは、個人の潜在的能力を引き出すように

持っている能力を「最大限」発揮することに使います。

 

一般とは違う使い方をしていますが、あなたが従事しているサービスや

関わっている仕組みが抱く「効能」が強く、

「限界」が動かせないものであればあるほど

業界や社会に横たわる「変わらない仕組み」同士が

その中に居る挑戦や成長したい気持ちを抱く個人に反対にはたらき、

彼のモチベーションやエンゲージメントを強力に削ぎます。

すなはち「犠牲者の誕生」であり、「犠牲者の量産」です。

その犠牲は仕組みの下に居る従事者だけではなく、

挑戦や成長が阻まれる貧困や格差の固定化にある社会に及び、根付いています。

 

一度、表にして並べてみます。

領域

パターンA

パターンB

組織でのやり方が変わらないシーン

お互いに満足しているシーン

効能

・通用した時期があった。

・一応、マネジメント出来ている。

・受け手側には「効能」が効いている。

・与える側はそのやり方を信じて、疑っていない。

限界

・ケア出来ていない領域に永久に着手出来ない。

・「変わらない仕組み」の中で、受け手側をはじめとした犠牲者が増え続ける。

・与える側は限界領域に目が向かない。故に、効能が利く受け手を探すのみで、限界領域に居る層に働きかけない。

・与える側が効能領域の裏にある限界領域にスキル的に対応できない。

 

以下、効能と限界について、いくつか補足説明を書き足します。

・「効能」を、与える側が受け手側に提供する「作用」または「影響」を指すこと

と書きましたが、与える側にとっては、彼の能力の範囲内で起こるコトであり、

受け手側にとっては、それで十分だと思い込んでいるコトです。

与える側と受け手側は、サービスの提供者と受益者以外にも、

仕組みの運営者と仕組みの中に属している従事者という関係もあります。

・「限界」を、効能を信じている限り、「永遠に着手・解決できない領域」

と書きましたが、社会課題等においては、与える側の能力の範囲内にしか、

効能が及ばない状態または情勢のことをも「限界」と指すこともあります。

書き分けるとしたら「限界があることによって生じている状態情勢」かもしれませんが、

段々何を言っているか分からなくなることから、文脈によって

「領域」か「状態または情勢」を読み分けていただくしかないと思っています。

 

私たちが逃れられない「変わらない」という「仕組み」

この効能と限界について書き込むことで、前章で紹介した経済産業省発行の

「不安な個人 立ちすくむ国家」内にある「モデル無き社会」を構成する

「変わらない仕組み」とは何かを言い換えることが出来ます。

「変わらない仕組み」とは、各者が夫々携わっているモノゴトについて

その効能の範囲外のコトやシステムによって生じている犠牲者をケア出来ない

というジレンマを常に抱えている状態のことであると。

仕組みが変わらないということではなく、

ジレンマを常に抱えていること自体が仕組みなのです。

 

「変わらないこと」そのものが、仕組みであるとも言えます。

 

あなたには、ショックかもしれません。

書いている私もショックなくらいです。

「変わらないこと自体」が仕組みであることによって

たとえばこのようなジレンマを私たちは抱えています。

 

1.多くの人が、「それ以上」になれないか、「それ以外」ができない。

 これは、自分が自らの殻を破れず、壁を破れないということではなく、

 社会や業界に横たわる仕組みが抱える限界によって、

挑戦や行動に制約を受けていることを指しています。

 

2.受け手側は、与える側の「効能」の範囲でしか、利用・参加できない。

 サービスを受ける側が、与える側の市場を拡げる可能性が潜むニーズを抱いていても

 提供する側が、そのニーズを翻訳し、編集を試みない限り、

 受け手側は、サービスの提供者側の都合に合わせて利用や参加をするしかなく、

 本来のニーズの解決が出来ないコトを指しています。

 

3.与える側は、「限界」を解消・克服する代替案を提示する能力がない/代案を持たない。

 「限界」とは、効能を信じている限り「永遠に着手・解決できない」ことから、

 従事している側に居る限り、効能を信じて仕組みや業務を運営するので、

 限界を解消しようと試みたり、克服する代替案を持ちようがありません。

 限界を打破する代替案を提示・展開出来る能力は、

 業務遂行能力とは違う領域にあり、組織内において育成されることもないことから、

 与える側の従事者が、代替案を提示し展開することは、ほぼ不可能です。

 

箇条書きで書いたことを、お伝えしようと思うと少し難しく、

それも分かりやすく書ききれないことに力量不足を感じるところですが、

パーソナルとビジネスとソサイエティの3つの領域に関連していることから、

個別にケースをお伝えする機会があれば、席を設けてみたいとも思っています。

パターンAとしての「組織でのやり方が変わらないシーン」と

パターンBとしての「お互いに満足しているシーン」に居る方が

「効能があるから、ソレで良いのだ」と留まっている限り、

効能の範囲外で起きていることの着手は不可能ではないかと考えます。

 

「変わらない」という仕組みに抗うには

すなはち、格差と貧困が固定化するモデル無き社会において、

手にかけられていない多くの社会課題がそのまま犠牲者を産み続け、

顧客の自己実現に資するサービスが開発されないまま、

未来の顧客・未来の市場が見出さないのです。

少なくても今後も便利になることは便利になりますが、

私たちを取り巻く閉塞感が解消されることはありません。

 

未来が暗いことばかり言っているようですが、

私は主な対応は2つの方向にあることも掲げます。

 

一つの方向は、効能の範囲を限界領域に届くように拡げることです。

ただし、機能の改善に留まらないことから非常に難しいもしれません。

限界領域にあるニーズが「市場」だという証明が求められることからも、

如何に自分のビジネスがケア出来ていない領域を見つめ、

リソースを組み立てなおす構想力を必要とします。

 

もう一つの方向は、今のままでは永遠に着手・解決できない領域を

ケアできる仕組みを外側から編み出すことです。

ソーシャルビジネスの立ち上げをイメージするかもしれません。

マーケットを絞ることをセオリーとするソーシャルビジネスは、

一人ひとりと向き合うことの喜びと達成感はありますが、

犠牲者が量産されている構造にまで手を掛けるやり方ではありません。

このやり方を取る構想者・創造者・プロデューサーが必要となります。

about Youは、こちらに居る者としてあなたに語りかけています。

150年=75年+75年

「あなたを社会に届ける」メディアとして企画主宰しているabout Youから、
今度展開を予定している「学びと出会いの体系」Lessonsについて、
著作をしたためています。目次だけでも50項目ほどあり、
いつ書き終わるかは見えませんが、部品だけは書けるので、
書いたものから若干編集をしてブログにしています。

今は、多くの方の健康被害に直面していることから、
大局観のあるお話をあまりお見掛けしませんが、
今直面している局面をどう捉えるのかという一考にお使いください。

後半に登場する「評価システム」は、一部分を切り取っているため
文脈がつながらないかもしれませんが、「私たちが過去と実績によって
力量を量られることで、未経験領域への挑戦が阻まれていること」と
読み替えていただければと思います。

文明の変遷から、今を見つめる

2019年3月中に、Facebook経由で、ある勉強会に赴きました。

告知には「構想」という文字があったことから、

すこし知恵を得るために赴いてみました。

 

東京大学名誉教授伊東俊太郎氏が講演されていたテーマは「文明の変遷」(注1)

歴史的な話が大筋であったことから、知恵を得る目的から、

歴史を味わうというスタンスに切り替えて話を聞いておりました。

 

約20万年の人類の起源から今日の人間社会の形成までを対象とした

文明の変遷をかいつまんでガイドされておりました。

人類文化の歩みには5段階あり、各段階を経て発展してきたとしています。

 

第1段階「人類革命」(祖先からホモサピエンスへの淘汰)

第2段階「農業革命」(約1万年以上前の栽培と飼育への転換による定住化)

第3段階「都市革命」(定住化の発展による都市の生成)

第4段階「精神革命」(人間関係の集中化複雑化に伴う「哲学」「倫理学」の創生)

第5段階「産業革命」(17世紀ヨーロッパに始まる世界の近代化)

 

伊東先生は、現在突入している第6段階を「環境革命」として捉え、

シゲン(資源)として消費されているシゼン(自然)への回帰に焦点を当てられていました。

先生の洞察は、人工知能が人間に代替しうるかの問いについても、

代替することは出来ないと知見まで展開がされました。

 

私は、人類発祥から現代に至るまでの「洞察」を一通り聞き、

単に聞くだけに留めていようと思っていたのを切替え、質疑応答に手を上げました。

 

***************

先生、私は初めてこの勉強会に参加した者です。

告知を読み違えて別のテーマを持ったままお話をお伺いしましたが、

ひとつ先生の洞察をお伺いしたく存じます。

 

世は5月の改元に、「平成」の次は何であろうと沸いています。

私は、イマを「平成」と思っていません。

これは、誰にも言ったことはありません。誰も言い出していないからです。

 

前の時代は「大日本帝国憲法時代」と思っています。

今は「日本国憲法時代」だと思っています。

理由は、時代は江戸時代に至るまで、

「何によって統治されているか」で区切れらており

その統治は、敗戦を機に大きく変わった事実があるからです。

 

大日本帝国憲法時代」には、富国強兵・殖産興業をはじめ

列強に肩を並べようと大東亜共栄圏構想を抱き、

八紘一宇の思想でまとまろうとしていました。

それが正しかったかはともかく、少なくても「目指すもの」はありました。

 

では、「日本国憲法時代」において、「目指すもの」はあるかと見ると

高度成長、所得倍増と共有したものが過去一時期はあったかもしれません。

しかし、「今」はどうかというと、

私たちが何を目指せばよいか一向に分からないのではないでしょうか。

私が知らないだけだったら、教えて欲しいという気持ちです。

 

次の時代は「新憲法時代」となると思っているが、

統治のあり方が変わるのかというと、それは遠い先の話だろうと思っています。

 

先生が見通す時代と、何を目指せばよいかのアイデアがあれば

欠片だけでも共有できると嬉しいです。(質問 了)

***************

 

当時米寿であった伊東先生は、講義以降は座ってお話をされていましたが、

「良い質問だ」と立ち上がり、私の質問に回答していただきました。

 

1年以上経過していることから、一言一句を覚えてはいませんが、

ホワイトボードに線を引きながら、

大政奉還は何時だったか。1867年か。それで、1945年があるね。

そして、そろそろ2020年か。敗戦までは・・・33足す45で78年。

そして、戦後は75年経ちそうだね。同じくらいだ。

【何か】が起こっても良いだろうと思う。」

 

細かい表現として記憶はしていませんが、こうもお話されました。

「それぞれに委ねられているものが、もっと前に押し進められてよい。」

 

「今のような政治的な見方を持つことは非常に重要だ。非常にいい質問だった」

とフィードバックいただきました。

 

私は、質疑応答の後、当時皇太子であった天皇陛下にも教鞭をとられていた権威から

「オリジナルとして抱くアイデア・洞察に正しさがあることにお墨付きをいただいた」

と確信して、帰途につきました。

 

注1)出典:演者書籍『比較文明』(1985年)で述べたマクロレンジの『5段階革命論』を基にガイド

 

強固な「評価システム」

何故、「評価し合うやり方」が継続しているかを書くにあたって、

文明学の大家である伊東俊太郎先生との偶然のやりとりを紹介しました。

 

何時から始まったか明確ではないですが、

組織と個人との力関係の変化は影響していると思われます。

過去は、個人の生活にかかる組織の力学が強かったことから

組織内の評価を上げることが命題でした。

 

低成長時代においてサービスやアイテムのライフサイクルが短くなるにつれて

評価のサイクルも短くなったことから、評価の仕方も近視眼的に移行しています。

 

教育課程においては、教師は教えますが、教えるのは「教科」であることから

社会や業界に横たわる「変革すべきテーマ」に直面した際に、

彼がどう挑むのかについて教えるという教師は教育課程には居ません。

これは教師一人ひとりの資質や能力が無いということではなく、

彼らに課された役割が違うだけです。

くわえて、教育課程では教師に評価が委ねられていることから

生徒は教師から評価されるという関係の下、規律や導きに従うことが求められます。

そして、生徒は純粋に懸命に評価を上げようと、教育課程に取り組みます。

 

教師も生徒も、業界や社会に横たわる「変革すべきテーマ」にどう挑むかについて

教えも教わりもせず、生徒は業界や社会に出るわけですが、

業界においては、組織マネジメントの生産性が壊滅的であり、

社会においては、格差や貧困の固定化による液状化に陥っていることから

自分に潜む価値を解放できない犠牲者が量産されていると分析しています。

 

これは、「自己実現」という着眼を通して見つめた見立てであり

夫々に委ねられているものを推し進めることが求められていることに変わりはありません。

ただ、about Youでは、テクノロジーによってさらに進んでしまった

「お互いに評価し合うやり方」にメスを入れない限り、「日本国憲法時代」の下、

一人ひとりの手と力は何時までも「社会」まで届かないと考えます。

 

ここまでは、私以上に洞察されている専門家が居ます。

ただ、専門家は分析についての専門的知見は持っていますが、

「お互いに評価し合うやり方」以上の創造的提案と試行錯誤がありません。

彼らもまた、日本国憲法時代下の「評価システム」を補完する一部に留まっているのです。

一人ひとりが抱く「4つの価値」について

こんにちは。数日前、一人ひとりが抱く価値について、「生きる価値がある/ない」という切り出しでガイドしてみました。

その価値は在る無しの話で語ることは、ゼロサムでしかありません。

切り口次第で、取扱いも違ってくることを書き込んでみました。

実は、もう少し書き足すところがあり、今日若干加えてみました

 

about Youでは、一人ひとりが抱く「4つの価値」をそれぞれ一言に表現します。

生存的価値 産まれてきた理由

精神的価値 選択の自由があること

経済的価値 挑戦を通して得る果実

社会的価値 他者と変革すべきテーマとの関り

 

私も、書いていてもっと良い一言があるかもしれないと思っておりますが、

about Youはもともと「犠牲者を解放する」という着眼を持っていることから

あなたについて

 

この世に産まれてきた理由を、共に解き明かし

傷つけられた選択の自由を拡げるよう、働きかけを創造し

果実を得るための挑戦の機会を増やすよう、場づくりをし

他者と変革すべきテーマとの関りから引き出される力を証明します。

 

about Youの各メニューは、以上の4つの価値のどれかにかかわり

他の価値につながり、他の価値同士を結びつけることを意識しています。

 

今は、細々と手作りの場づくりと働きかけを展開しているだけですが、

業界と社会に横たわる「変革すべきテーマ」を結びつけるプラットフォームの設計と建築を目指していくことを考えています。

 

※この記述は、書き溜めたものを「著作」としてデビューすることを考えています。まだ終わりは見えませんが、「犠牲者を解放する」メッセージをまとめられればと思っています。

「生きる価値」という言葉について

わたしには、生きる価値がない

あなたには、生きる価値がない

 

自分でそう思うとき

人からそう評価されたとき

 

「生きる価値」という括り方をしていることから、

価値という言葉は、ここでは「全部」であり「一つ」を指します。

 

自分が「生きる価値」を見出せないとき

人から「生きる価値」を傷つけられるとき

 

about Youは、適切な慰めをかけることよりも

「あなたのつかいみち」を一緒に解き明かすことを持ち掛けます。

 

「生きる価値」がある

「生きる価値」がない

 

このどちらかを選ぶことではなく、

もともと在るが、それが一体何であるか分からないものを

明らかにすることを試みます。

 

明らかになったあなたの価値には、

きっと誰かがそれを待っているという意味を持つ

「つかいみち」を持っているはずだという立場を取ります。

 

きっと色々な考えや、やり方があるかもしれませんが、

about Youでは、一人ひとりの自己実現の気持ちが「ごみ」として

取り扱われていることを案じていることから、あなたが持つ価値を

「ごみ」ではなく、「つかいみち」として考えることにしています。

 

そして、「価値がある」「価値がない」という2元論に苦しむのではなく、

つかいみちを解き明かす切り口として、

価値を一つのものとして見るのではなく

「4面ある」という扱いをします。

私は絵が上手くありませんが、描くとすれば球面に描きます。

 

面1 生存

面2 精神

面3 経済

面4 社会

 

大きさが人によって違うという扱い方はここではしません。

そのような比較に使われるアイデアではありません。

 

ガイドの都合上、この球面を平らに開いておきます。

 

それぞれの面をこう呼ぶとき

面1 生存⇒生存的価値

面2 精神⇒精神的価値

面3 経済⇒経済的価値

面4 社会⇒社会的価値

「あなたには4つの価値がある」と言い換えることができます。

冒頭にガイドした「生きる価値」は全てであり、一つでした。

about Youでは、あなたが持つ4つの価値に着眼して

犠牲者を解放するプロセスを展開することにします。

 

まだ準備を要しますが、お待ちください。

2020年2月15日 Share about Youのスライド案内

こんにちは。

about Youプロデューサー 與儀(よぎ)と申します。

今日の予定をしておりました「実現化について考える」という場づくりをご案内しておりましたが、特にご参加を予定される方がいなかったため、切り出しのスライドを貼っておきます。

※ あくまでもご案内用に記事を立てましたので、
1週間程度で記事は削除する予定です。

スライドテキスト自体は、切り出し用なので、大部分はお越しいただいた方が抱えていらっしゃるテーマについて共に考える流れでおりました。またの機会をお待ちしております。個別に予定を立てたい方はお待ちいたします。Facebookにてお声がけください。

 

Share about You_2

drive.google.com

 

 

your List セッションメモ

はじめまして。2020年2月7日(金)に予定していたイベントについて
Facebookで広告を打って様子見をしております。
参加予定の方が2名いらっしゃったのですが、
あくまでも予定ということで、予約した会議室では独りです。

考えるところはありますが、一人でも出来ることはありますので
ブログにて話そうと思ったことをライブ的に書いておきます。

これで、ご欠席された方についても、
いずれ接点を見出していただければと思っています。

さて、もともとのアジェンダ(予定)はこうでした。

・自己紹介
・about You紹介 ⇒「Share」ガイド
・意見交換 「自己実現
・「変革すべきテーマ」についてのワーク
・「your List」ガイド
・「キャンバス」ガイドと制作
・リストエントリーについて
・展開の紹介
・リストの(将来の)使い方

最初の自己紹介ですが、私はセミナーにいくつか赴いておりましたが、
その構造的な仕立てからあまり行かなくなりました。

それは、演者⇒聴衆というやり取りの中で、
聴衆が密かに抱くテーマを演者はくみ取ることに関心が無いということです。

私もその一人かも知れませんが、聴衆が抱く気持ちやテーマにこそ
ニーズやマーケットがあると考えるようになってから、
自己紹介は私もしますが、聴衆側の方のそれも聞いておかないと
知っていることだけを話すに留まるであろうと思っています。

about Youでの自己紹介は、
あなたが密かに抱く「変革すべきテーマ」をお伺いすることにしています。
「変革すべきテーマ」についてお話いただければ、
大体その方の着眼や、洞察や、歯がゆさが伝わるからです。

1対1であれば少し掘り、複数であればシェアをするようにします。

これから3時間半にかけてお時間を費やそうとする
「your List」について最初に言付けをしたためています。

・これから「造る」ものであること
・試みる実現化はなにかということ
ひとつは、自己実現(欲求)と名付けられている気持ちを可視化すること
もうひとつは、一人ひとりに「味方と理解者」という存在の接着を試みることです。

色々なマッチングシステムが誕生して、
行動や選択は便利となっています。
それでも、デジタル思考ではカバーしていない領域が
あるのではないかと思っています。
それが「自己実現の気持ち」だと考えています。
ニーズのマッチングは図られていますが、
一人ひとりが抱く渇望に対して本当に必要なのは、
自らの生きる意味を実現化することに挑むことではないかと考えています。

自己実現に着眼した体系的な場づくりや働きかけは
なかなか編み出されないことから難しいかもしれませんが、
ここにそういった方を募る場づくりを編み出したところです。
そして、編集したものを「your List」として発行してみたいと考えています。

次に想いから離れた後の手に取って頂くイメージを書き記しました。
・イメージは「電柱に貼っている習い事のチラシ」の集合
 昔あった「習い事のチラシ」には、一番下が10切れほど分かれていて
 持ち帰ることが出来ましたよね。今は、そういったものは貼っていませんが。
 チケットを持ち変えるコトが出来る、という仕立てにしたいと思っています。

中身は「味方と理解者」であること。
 先ほど触れた「味方と理解者」ですが、どういった属性の方かというと、
 実現化/価値の解放を支援する者として考えています。
 単なる知識の提供者とは違います。
 知識の提供者は、自分の持っているモノを出すことはしますが、
 一人ひとりが抱く価値について解き明かすことに関心が無いヒトのことです。

ワタシの【個性】【使いみち】を届けることに使用
 「your List」は、単にリストとしてまとめることに留めず
 自らの個性と使いみちを届け合うという使い方を考えています。

Aさん×B社という「マッチング」には使用しない
⇒変革すべきテーマの「コーディネート」に使用
 マッチングについても先ほど軽く触れましたが、
 マッチングは確かに便利ではありますが、
 構造的にカバー出来ない領域があります。
 「それがマッチングしない理由」です。

単にマッチングされないからといって、
Aさんは価値が無いということはありません。
Aさんが抱く他のモノ、リスト化されていない領域に
取り上げるべき価値があるかもしれないからです。

では何を取り上げることを試みるのか。
about Youでは、「変革すべきテーマ」という領域を見つめようとしています。
パーソナル・ビジネス・ソサイエティにそれぞれ存在する
「変革すべきテーマ」をコーディネートすることを試みます。

書き起こすと長いかもしれませんが、
冒頭ですので、さらりと流す予定でした。

次の予定のabout Youについての紹介は、
あまり大したことが言えません。
創業段階ですし、手に掛け、私の手が届く範囲も
テーブルの上程度にしかすぎないのですから。
但し、遠くを見つめていることはお伝えします。
本ブログ記事では省略します。

次に「your List」という本題に入るために
自己実現」という領域の話題に触れることにしました。

スライドでは3枚に切り分けました。
全て説明するというよりは、「切り出し」としてのスライドから
参加していただいた方の位置を知ろうとしています。

about Youが用意した3枚のスライドでの最初の切り出しは
「考えたことがあるか?」です。
YESでもNOでも良いのです。これから考えることには変わりません。

次に用意したスライドは、箇条書きで私が切り出すいくつかのポイントです。
・どう理解しているか
・個人のソレ→集団としてのソレ
・個人価値と組織内価値
・今のビジネスにおいてどう扱われているか
・一人ひとりは大切に取り扱われているか
 →このまま行くと社会はどうなるか
・ソレはビジネスになるか
全て話すというよりも、相手の話を聞きながら私の見解を紹介する程度の扱いです。

3枚目では、切り口をいくつか紹介しながら
about Youで考えている自己実現の領域をともに掴もうとする切り出しです。
・心理学 マズローの欲求
ドラッカー「私は何によって憶えられたいか」
・個人感覚「犠牲になった今、挽回の道が無い」
・何の犠牲か→「他者」固有名詞→システム→社会
・社会課題→SDGs?「良いことがありそうだ」
 ワタシとリンクしない「損得」もあるが・・
 Ex.環境問題 ≠ 「価値の解放」
ここでは、箇条書きのみ記します。‭
一つ一つブログ記事でご紹介しても良いかもしれませんが、
あくまでも、参加される方が抱く「変革すべきテーマ」に
紐づけるための接点として時間を設けるので、
自説を説くというやり方はとりません。

次に「変革すべきテーマ」についてのワークですが、
スライドを一枚用意して、about Youがカバーする
「変革すべきテーマ」をガイドするつもりでした。
図解を見ていただきながらにします。

変革すべきテーマには、4つの領域があります。
一番わかりやすいのは、いわゆる社会における「社会課題」です。
次に、一人ひとりが抱く「歯がゆさ」です。
「悩み」とは違うという話を併せてガイドするのですが、
「悩み」は自身に降りかかる出来事に手が打てず、
環境に対して対応できない自身の「力不足」に対して抱く感情です。
「歯がゆさ」は、自身の外側にある物事・事象に対して、
自分の手と力が届かないという「遠さ」に対して抱く感情です。
悩みについては、様々なアプローチがありますが、
歯がゆさについて共に歩むアプローチはほぼほぼありません。
プロセスが創造されていないのですから。

そして、私たちが属している組織や関わっているビジネスについては、
各領域にそして個別に存在しています。
組織については、「マネジメント」上抱えているテーマがあり、
顧客側にも届け手を結ぶ「マーケティング」においても
テーマがあるのではないかと見立てています。
この4つが結びつかないかと考えるのがabout Youです。


その多くは、問題や課題として捉えられていることから、
「解決」が求められ、解を複数持っている者が強いとされています。
確かに、私よりも数段役に立ちます。

しかし、about Youでは、「実現化」をキーにアプローチします。
或る時、或るマネジメントの勉強会に赴いた時に
「マネジメントは実現化のためにある」ことを思い出したと発した方が居ました。
その時、そのコメントは特に気にしていなかったのですが、
今では少し拝借して私流に使っております。

「実現化」とは、2つを解き明かすこととしています。
1.あなたの生き方にある「可能性」
2.想いやアイデアの「着地点」と「突破口」

「解決」の場合は、在るものを消したり塗り替えたりすることもありますが、
変革すべきテーマの場合、ただ在るだけではなく、
そこに必ず犠牲者が存在していることから、
彼らと関わっていく中で、犠牲から挽回することに
着眼を持ちたいと思っています。それが、上記です。
異論・発展があれば勉強しますが、ここではこういうことにします。

セッションでは、簡単なワークをするつもりでしたが、
ブログ記事では省略します。

さて、ここでついに「your List」のガイドに移ります。
出来上がりのイメージは、「ハンディブック」です。
この中に、味方と理解者が居る仕立てを考えています。

あくまでも、「試案」にしか過ぎませんが、Indexです
【1】最初に
 1-1 ねらい
 1-2 Q1&Q2
 1-3 キャンバス各ボックス説明
 1-4 エントリーについて
【2】your List
 2-1 パーソナルエリア
 2-2 ビジネスエリア
    マネジメントエリア/マーケティングエリア
 2-3 ソサイエティエリア
【3】about Youが用意するメニュー

全てをガイドについては、試案段階なので避けますが、
全体についてご紹介した後は、各人の項目を説明するイメージです。
そして、参加方法の案内があれば最初としては良いのかなと。

実際のリストは、「色分け」が必要だと考えていることから
先に触れた、誰が変革すべきテーマを抱くのかという視点から
エリアを分けて掲載することを検討するイメージです。

最初に100名程度趣旨を募って用意したいとは思っていますが、
about Youはもともと、一人ひとりが抱く価値の解放に挑むことから
「あなた」がここに連なってもイイじゃないかとお誘いするものです。

巻末に、about Youが掲げるメニューの幾つかを掲載しておく仕立てです。

次に、「キャンバス」について配置しています。
「キャンバス」は、フレーム案に名付けをしたものです。
それは、一人ひとりが抱く「自己実現」の可視化を試みます。

レイアウトを試みる項目は下記で、
既にレイアウト案もあります。
本ブログ記事では、箇条書きにしておきます。

 ・Q1 私は何者か
 ・Q2 私の個性を届けたい人
 ・あなたが抱く歯がゆさ
 ・変革すべきテーマ
 (その背景/何を変えるか/次の社会/変革のプラン)
 ・研究したいテーマ
 ・欲しい働きかけ
 ・用意できるプレゼント
 ・発行するチケット

ワークでは、試しに書くことを考えていました。
時間内に実際に全てを描けるかは別にして、
変革すべきテーマが抱く可能性や着地点・突破口を
共に解き明かす一歩としてガイドします。

最後に配置したこれらの項目は、
今後の展開をパラパラとお伝えするにしかすぎません。
・リストエントリーについて
・展開の紹介
・リストの(将来の)使い方

ここまでご覧いただき、ご関心あれば、
細やかに開いているHPの下部の問合せフォームにて
個別にご予定を設けられれば共思っています。
https://aboutyou.tokyo/

約2時間で書き上げたので、はしょった部分もありますが、
別の機会でお会い出来たら共思います。

ご関心いただいたこと、御礼申し上げます。

about You 
プロデューサー 與儀陽介