about You 「あなたについて」一緒に考えます

成長と挑戦を可視化して、自己実現を市場化するメディアづくりに挑みます

「未経験」について

コロナの影響で時間があっても筆は進まず(苦笑)

不定期に載せている執筆予定の原稿ですが、

項目の区切りまで書いてみたので載せてみます。

 

今回は、「未経験」であることについて書き込みました。

仕事やビジネスの寿命が短くなってきたこともありますが、

一つのことをずっとやり続けることは中々ありません。

 

場所を変えるかは選択次第ですが、私たちが挑戦したいとき

経験がある方に負けてしまいます。

応募したとき相手に届く情報は「自分の過去」しかすぎないので、

年齢が高くなればなるほど、

未経験の分野や領域に挑戦をしようとしても

相手から門前払いによって撥ねられる状況に晒されます。

 

ここに、別の見方を書いてみました。

続きはあるのですが、まとまったら連投することにします。

 

 門前払いされる未経験者

私たちが次の仕事に就こうと求人の案内を見る時、

「経験者歓迎」

「条件:この経験を1年以上していること」

という言葉をよく目にします。

 

募集する理由として、その経験をしている方が社内に居ないことから

経験者を集めようとしています。

 

あなたにその経験があれば、門前払いされることはありません。

あなたに経験が無ければ、条件に合わないとフルイにかけられるか、

応募の資格が無いと門前払いされます。

 

あなたが過去に実力を培い、発揮してきたとしても

門前払いされるのです。

 

世の中に多く居る「未経験者」が抱く歯がゆさがここにあります。

 

私は、「未経験者<経験者」という前提について

他のやり方が無いか見つめました。

 

私は自己実現を「挑戦と成長を通した価値の解放」と捉えなおしていますが、

未経験者が経験者に劣るという前提の下、多くの挑戦をしたい気持ちと

成長したい気持ちが、門前払いになっていることを案じています。

 

但し、未経験者が経験者に伍するには、時間や体験が必要です。

その多くはコストと考えられているので、採用・入社時において

コストを背負うこと無く人材を獲得したいビジネス上の前提があります。

 

「他のやり方」が無いか見つめても、

「他のやり方」を進んで開拓している組織はありません。

 

特に、人材紹介会社や派遣会社のビジネスモデルは、

「あっせん」に留まっていることから、

あなたがした経験を翻訳して提案することはありません。

 

私は、違う前提を興したいと考えます。

それは「実力者>経験者」です。

 

実力とは何か

実力とは、一言で言うと「どこでも通用する」ことを指しますが、

私は、通用するに留まらず、あらゆる局面で

次の一手を編み出せる」ことをイメージします。

 

キャリア上の自己啓発を啓蒙する書籍はいくつもあり、

身に着け伸ばすべき力としてリーダーシップや

プレゼンテーション等がリストアップされています。

確かに身に着けたいチカラではありますが、

ここでは、未経験者を「他での経験が既にある方」と捉えなおし、

あなたが掴んだ学びや、培ってきた体系を翻訳することを試みます。

 

「他での経験」とは、単に業務で得たものを指す他

人生の中で出会った人や本からの学びや、

失敗体験や成功体験から通して掴んだものも含みます。

 

未経験ではなく、既にあなたは経験をしているからです。

 

私が実力を量られたシーン

私が、「実力」というものを言い出したキッカケがあります。

ここからは自己開示となりますので、

あくまでも一つのお話としてご覧ください。

 

私は、2014年中派遣で勤務中、就職活動を並行していました。

某地方都市にある国立大学発の

ベンチャーコンサルティング会社に応募しました。

仕事内容には関心がありましたが、勤務場所が県をまたいだので、

仮に内定をもらっても転居が必要とは思いつつも、

選考について先方から連絡がありました。

 

「メールで送る課題を本日より1週間後に提出してください」

 

開封すると、提出を要するものが「7つ」ありました。

実際のものを掲載します。選考書類が2つと、提出課題が5つです。

選考書類はこのようなものでした。

 選考書類1:自己PRを1枚で自由に作成してください

 選考書類2:エクセルで回答する適性検査

 

自己PRを「自由に」というのが曲者ですし、

提出課題のボリュームと相まって

全体のボリュームに瞬間的に呆然としました。

選考課題は一部省略しますが、お伝えできる範囲で書き込みます。

 

<選考課題 全5Q>

Q1:国や県では、自然公園内の山小屋等のトイレの建設や

  維持に対して補助を行っています。

  しかし、山岳トイレ補助は、過去に国の事業仕分け等において

  廃止や縮小の判定となっており、

  それに対し、関係自治体や山岳関係者が

  反発をするなどの問題が起こっています。

  あなたは、山岳トイレに対する国庫補助を行うべきだと考えますか?

  助成を続けるべきか、続けるべきでないかを明確にし、

  その理由および根拠について述べなさい(A4 2枚以内)。

 

Q2:『地域包括ケアシステム』について、

  1,600文字以内であなたの考えを述べなさい

 

Q3:添付した「課題: Q3説明資料の作成」を読み、

  解答してください。(以下、添付資料抜粋)

  Sさん「来週、市長に「商品開発事業」を説明することになった。

  この事業をどんな目的で、何のためにやるのか、

  そしてどんな成果があるかを市長にしっかり説明する必要がある。

  市長への説明時間は短く、

  文字だけの説明資料では伝わりづらいように思うんだ。

  A4用紙1枚で、この事業をわかりやすく図解してくれないか?」

 

  「商品開発事業」の予算が取れるよう、

  N市産業振興課のSさんの説明資料を作成してください

  説明資料は、A4で1枚です。

  ※解答は面接時に5分でプレゼンテーションをしていただきます。

 

Q4:添付したケースメソッド「RC社 山田二郎氏の憂鬱」を読み

  以下の問いに答えなさい。

  ※解答は面接時に15分でプレゼンテーションをしていただきます。

  よって、パワーポイントによるプレゼン資料を作成し、提出して下さい。

  (ケースメソッドについては、20ページ程にわたる長文なので省略)

 

  あなたは、業務を依頼されたコンサルタントです。

  コンサルタントとしてRC社の課題を整理し、

  その課題を解決する方法を提案しなさい。

  また、その提案がほかに考えられる方法と比べて、

  最も優れている理由について説明すること

 

Q5:M市の人口構成を知るために、

  人口ピラミッド(5歳階級)」を作成してください。

  作成の際には、Microsoft excelを用い、

  必ず単一のグラフで表現してください。

  HPや書籍など何を参考にしてもかまいません。

  なお、問題を解いた手順と、参考にしたHP等も記載してください。

 

私は、添付されていたファイルを見た瞬間、

1週間で出来るのか?と思いました。

特に、Q4のケースメソッドは20ページにもわたったことから、

ページ数だけ見て、派遣での仕事をしながら

1週間後の提出は難しいと思いました。

 

とはいえ、徹夜も挟みながら何とか2つの選考書類と

5つの課題を仕上げ、締切日当日に提出してみました。

 

完成度が良いかも、通るかどうかなんて全く分かりませんでしたし、

内定しても転居は出来ないなと思いつつでしたが、

書類選考を通過したことで、長距離バスに乗って向かいました。

 

課題について順に説明をしましたが、Q4で選考者から

「15分の予定が、相手の都合で10分になった。10分だとどうしますか。」

と投げかけられ、15分で用意したものをどうやって…と思案しました。

30秒くらい考えた後、10分に縮めてプレゼンしてみました。

 

後日、1次選考通過の連絡があり、びっくりしましたが

2次選考もあると聞いて、実際にはそうは言いませんでしたが、

担当者に「まだあるんですか?」と電話した記憶があります。

 

提出課題は一つでした。

 ・市民参加による模擬ワークショップでのファシリテーション

この準備にかかる書類をつくり、当日は1時間15分を使って

ファシリテーションを行うこととありました。

 

これも一応実施要項が書かれていたので、

事前にプレゼンテーション書類を提出し

私なりに準備をして臨みました。

当日は、時間制限を意識して途中駆け足になりつつも、

何とか執り行った後、選考についての感想を聞かれたとき

「とにかく、実力を試されたと思っています。」と回答しました。

 

後日内定を頂いた時、当時同居していた祖母のこともあり、

川崎市からのリモート勤務が可能か打診をしましたが、

やはりどうしても転居を伴うことから、最終的に辞退いたしました。

 

やり取りの中で、選考課題が難しかったこともあり、

選考の人数と内定の人数を確認させていただきました。

選考は24名で内定は3名と回答を頂きました。

 

その後、祖母が1年後に自宅内で体調を崩しました。

同居していなければ、そのまま亡くなっていた可能性があったことから、

内定を辞退し転居をしなかったことが

結果的に家族の命を守ったこととなっています。

 

過去の活動についての自己開示はここまでとなります。

 

何故この話を書き込んだかというと

こういった実力を量る選考は極わずかであるからです。

 

 

「未経験者>経験者」から「実力者>経験者」へ

一人ひとりが持っている実力を量るには、

何かを使うか、通さないと量ることは出来ません。

会って話をするだけで判断出来たらよいですが、

多くは、「あなたは何をしてきましたか」という経歴に留まります。

 

誇れる経歴を持つ方も居ますが、

キャリアを持つ方ばかりではなく、

 ・これから社会にデビューしようという方

 ・新しい分野で自らの価値を磨いていきたいという方

 ・不完全燃焼にある自らに歯がゆさを抱いている方

 ・機会を逸し挽回の道が閉ざされているという方

 ・様々な領域に横たわる変革すべきテーマに挑戦をしたい方

に光を当てたいことから、

「あなたは何をしてきましたか」という過去の経験から

その方が適応できるか判断するやり方とは別のやり方を興します。

 

それが先ほど書き込んだ「実力者>経験者」というやり方です。

このやり方を興す場合、

 ①選考をする側に立ったやり方

 ②一人ひとりが実力をつけるやり方

 ③実力のある方も、今は未だ無いという方も引き受けるやり方

この3つを同時に考える必要が出てきます。

 

多くは、①選考する側に良い方法がありますよと囁くか、

②実力のないあなたが実力を身につけるために教えるかですが

私が主宰するメディアabout Youでは、

一人ひとりに備わっている価値を社会に届けることに挑むことから

③実力のあるなしに関わらず未経験にある方が挑戦できるように

やり方を編み出したいと考えています。(項目了)