about You 「あなたについて」一緒に考えます

成長と挑戦を可視化して、自己実現を市場化するメディアづくりに挑みます

マッチングとコーディネートの違い

少し時が空いてしまいました。
特に、3月下旬は風邪が思ったより長引いたことにより、
例の感染症の疑いを持ちつつ、日々を過ごしていたからです。
朝は平熱なのに、日中高熱になり、
外出の途中で思わずカラオケボックスで数時間寝ころんだ日もありました。

幸い、思わず駆け込んで行った検査も陰性だったので、
風邪が長引いただけということで、最悪は避けられています。

 

執筆を再開したので、一部を投下してみます。
今回は、「マッチング」と「コーディネート」についての違いをしたためました。

私たちは、特定の情報を入手するときに「マッチングシステム」を利用します。

異性探し、就転職情報、何らかの物件を掘り当てたいといった
特定の目的があるときに、情報群を条件をもって特定したいときには
威力を発揮しますが、私たちが新しいシナリオを編み出したいときには
「そこには何も無い」というのがマッチングシステムだと見立てています。

単に異性探し、就転職情報、何らかの物件を掘り当てたいときに
用意されているサイトであれば、あきらめもつきますが、
GAFA他、プラットフォームはデータマッチングの集合体なので、
機能として個人からの発信が出来るから、
GAFAが「コーディネートしてくれる」と誤解をしてしまうと
何もないことに気づくのに時間がかかります。

ここまでは、無理くり短くしたためましたが、
ここから書籍用にしたためたモノを引っ張り出しますので
気のすむところまでご覧ください。

特に今回は病み上がり後なので、様子見兼ねた投稿です。
皆さまもお体に十分配慮くださいませ・・・


【マッチングシステム⇒コーディネート】

1.バリエーション豊かなマッチングシステム

2012年3月頃、九段下のスターバックスの2階から、
専修大学の卒業生が武道館から出ていくのが見えました。

たまたま隣に座った卒業生と思われる女性に
「今日、卒業式だったんですか」と語りかけました。

いきなり話しかけてしまったのでびっくりさせてしまったかもしれません。

彼女の次の約束まで何となく30分くらい話をしたのですが、
「コーヒーミーティングって知っています?
知らない人同士がお茶するっていうアプリがあるんですよ」
と彼女から教わりました。

 

無料で登録して、知らない人同士が約束してお茶をする。
恋愛目的ではなく、出会った人から何かを得るか分からなかったですが、
当時はアクティブな登録者も多く、時期的には20~30人程お会いしました。
今は、ニーズが何回か周ったことから、全体ミーティング数も減っています。

 一ユーザーとして、今も時折眺めていますが、
「アクティブではない」という印象を抱きます。

この印象は、あくまで一ユーザーに留まるものであり、
サイト運営者の収支や方針について、
ここで論評・分析することは趣旨に外れますが、
少なくても、「アクティブではない」という印象を変える
「コーディネート」はしていません。

その他にも、スマートフォンを活用して様々な情報のマッチングが行われています。
まさしく、「マッチング全盛期」です。

 

世にはどういったマッチングシステムがあるでしょうか。
 ・個人売買を促すもの
 ・異性の出会いを補助するもの
 ・仲人の延長線上にある結婚サービス
 ・就職・転職活動に利用されるエージェントサービス
 ・不動産・賃貸など物件の情報提供

個人間で行うものもあれば、企業組織が持っている情報を提供することで
ニーズを拾うことを試みるサービスは、ここでリストアップする以上に
バリエーションが豊かです。

ニーズとニーズを引き合わせる機能を用意し、
その中にあるデータベースを活用して展開されるプラットフォームは
多くのサービスのアクセスを容易にしています。

 

そして、単一目的に留まらないプラットフォームとして、
既に「GAFA」と言われる巨人が席巻し、
国内マーケットの開拓に挑むものも複数存在します。
私たちは、サービスを容易に利用できる代わりに、
無尽蔵に下りてくる彼らからの情報のシャワーの下で、
私たち自身がプラットフォームを構成する
ユーザーの一人として「ピース」となっています。

 

一人ひとりはマーケティングにおける
データのピースとして扱われることはあっても
今展開されているプラットフォームで行われているマッチング行為は
ピース同士を合わせるという行為に留まることから、
一人ひとりは「社会に届かない」という情勢にあるままです。

 

何故、プラットフォームを使っている私たちは社会に届かないのでしょうか。
その理由は、プラットフォーマーの行為はマッチングに留まり、
コーディネートによる創造に関心が無いからです。
ただし、どう関心を払うかというやり方は非常に難しいものがあり、
答えはそう簡単に見つかりません。

 

マッチングとコーディネートを同一にすることが出来ない以上、
コーディネートに特化したやり方を設計し建築することが案の一つです。

ここから、「コーディネート」についての一考を書き込みます。

 

2.マッチングとコーディネートの違い

辞書的な話から入りますが、
マッチングは「合わせること」「組み合わせること」を指し、
コーディネートは「調整すること」「調和すること」を指します。
コーディネートする人を「コーディネーター」と呼ぶことはありますが、
マッチングする人を、「マッチャ―」などと呼ぶ言葉は在りません。

 

どちらの言葉も「行為」ですが、
「コーディネーター」がマッチングを行うという日本語はあっても
「マッチャ―」がコーディネートを行うという逆の言い方はありません。

 

どちらの行為も最適に行われることが期待されますが、
マッチングにおいては、在るものと在るものとの組み合わせを考え、
モノが手元に無ければ「マッチングが出来ない」という結論になります。

コーディネートにおいては、必要なものが手元に無いとき、
適切に「調達」することも選択肢となります。

 

一人ひとりが犠牲者として押しとどめられている状況の打破を目指そうとするとき
私たち一人ひとりに何かが欠けていることで
「マッチングが出来ない」という結論を下ろすだけでは、
犠牲者は犠牲者のままです。

彼らに必要なものが手元に無いとき、それが何かを見つめ、
適切に「調達」を試みることがマッチングとコーディネートの違いです。

 

about Youは、「コーディネートのプラットフォーム」が出来ないかを見つめます。
ここでは、あなたが行う「コーディネート」においての
視点・ヒントのいくつかを書き込みます。

 

①その「在りか」を知る。

遠くにあるものを結びつけようとするとき、何と何がどこにあるかを
仕入れる必要があるかもしれません。
仕入れ」は、必要なときにするしかないですが、
自らの過去に起こった出来事や、そこから掴んだ学びを振り返ることも
仕入れ」です。

 

②頼んでみる。

「頼んでみる」という言いまわしていますが、
これは「普段はそうしないが、今回はそうしてみる」ことを含みます。
相手に寄るかもしれませんが、提供される言葉や働きかけには
あなたが得る気づきやキッカケがあるかもしれません。

 

③アレンジ出来ることを意識する。

あなたが試みようと思っていることを相手に伝えると、
彼や彼女が持っているテーマと結び付けてくれることがあります。
あなたが持っているそのプランはきっと彼ら用にアレンジできるはずです。

 

④自分の手を使って相関図を描く。

あなたがそれを考える時、模造紙とまでいかなくてもデッサン用紙や
方眼紙を用いて、全体を描いてみることをお奨めします。
全体を描いた後も、それがHPになる/するとしたらどうなるか
レイアウトを試みたり、色分けや、カードに分割するなどして
一つ一つの使いみちを想定しておくことも準備となり得ます。

 

⑤リ・デザインを試みる。

社会や業界に横たわる変わらない仕組みを見つめる時、
それは「既にデザインされている」ものとして捉えます。
しかし、部品の交換以上にかたちやデザインを変えたいと思ったとき
どういう形であるか、デザインになるかを描くことを通して
あなたのこれからの関りを見つけることが出来るのではないでしょうか。

 

⑥ブレイクダウンしてみる。

マンダラチャートは陳腐なレイアウトですが、一定程度役に立ちます。
ひとつのテーマに8つの切り口を書き込み、
その8つの切り口にも、それぞれ8つ書き込みをするのですが、
1枚に描く量としては、適切であり優先順位も付けられるかもしれません。
まず100個書いてみるというリストのアップの仕方もありますが、
これらのブレイクダウンを通して、あなたが必要に応じて取り出すことで
あなたの考えを人に伝えることの助けになるはずです。

 

⑦フレームの「外」にあるものを見出す。

コーディネートを試みる時、何を結びつけるか、どう調和するかを考えます。
内側にあるものを使うことは既に試みられているはずです。
選択肢や手元にあるカードは多いほうがあなたのイメージにより近づくとすれば
内側にあるもの以外に、あなたのアイデアやフレームの
「外」にあるものを見つめたいものです。

 

⑧テーマにある「可能性」を探る。

「可能性」この言葉だけで、一冊の書籍が出来上がるくらいの深さを持ちます。
あなたが、あるテーマについてコーディネートを試みる時、
今のシナリオを書き換えることを考えているのではないでしょうか。
今のシナリオを次のシナリオにするとき、
必ずしも魅力的に書き飾る必要はないですが、
可能性を探ることは、今在るものが次のシナリオでは
どう輝くのかを示すことではないでしょうか。

 

⑨人に話して「様子」を見る。

あなたが試みるコーディネートは、
右から左に積み木を動かす程度のものもあれば
土台を要するレベルのかもしれません。
あなたのコーディネートが困難に挑むものであればあるほど、
フレームやマーケットに潜むニーズに応えることが出来るか
自ら確かめることが必要になってきます。
あなたが確信を抱くまで「様子を見る」ことで、
あなたのコーディネートは肉付けされます。

様子見をする程度でしたら、あなたの勇気は傷つくことはありません。

 

⑩自分で言葉を積み上げる。

あなたは問題意識と目的意識を抱いて、コーディネートします。
その問題意識をどう掴み、目的意識をどう掲げるかは、
あなたが情報と事実をあなたがどう見つめたかによります。
積み上げられる言葉によって、あなたはあらゆる壁に対して
道を示すことが出来る可能性があります。
受け売りではない言葉を待っています。

 

いくつか掲げてみましたが、こう掲げてみると、
データマッチングは、私たちが何かを選択するときに
情報群から条件をもって絞り込み、最適解に近づき
容易に目の前に選択肢を用意してくれますが、
私たちが「コーディネート」を試みる時に、
新しいシナリオを共に創ることに役割はないことに
気が付かれるかと思います。(項目了)